2011年12月
『生涯の空手道』発売
- 2011-12-19 (月)
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仕事でよくお世話になっている気天舎から新刊です。
『生涯の空手道』。
極真館の盧山初雄館長の自伝で、実は以前から出ていた本の改訂兼追加執筆がなされたものです。
改訂版で僕が昔『天地一拳』という武道グラフ誌で撮影させていただいた写真を表紙から中身まで割とふんだんに使っていただいてます。
実は、この気天舎から出ていた(今は廃刊)『天地一拳』は、僕に取ってはすごく思い出深い雑誌で、言ってみれば僕の商業写真の仕事のデビューでした。当時学生だったのですが、懇意にさせていただいていた(というか可愛がっていただいていた?)デザイン会社の方からのお誘いでお酒の席に同席させていただいたのが気天舎の西岡さんとの出会いでした。格闘系の本で過去に何度もベストセラーを出して、書店営業周りでも色々な仕掛けをしてきたような人で、通常ならだいぶ緊張する場なのですが、そういうことも知らないまま飲みながら色々とお話をさせていただき、後日「写真撮ってみる?」につながりました。
当時買ったばかりのNIKON D2Hで撮った『天地一拳』を見ると懐かしくなります。
個展終了。394組延べ1153名の方を撮影させていただきました。
- 2011-12-18 (日)
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来場者の方は1500名を越えて、394組延べ1153名の方を撮影させていただきました。
(※写真を目視で数えたので間違っているかもしれませんが)
もともと何もない壁(今回はパネルでしたが……)を来場者の写真で埋めていくという企画展示。
来場者の方には一葉の写真を思い出として持って帰っていただきました。前回実施した時にも感じて、今回も興味深く思ったことは、僕がいいと思う写真とご本人達が選ぶ写真がおおむね一致していることです。
写真をその場でパソコンでご本人に選んでいただくのですが、後ろから見ていて「いい笑顔だな〜」「動きがあるな〜」と思った写真が選ばれます。証明写真や成人式の晴れ着撮り、七五三とかお金を払って撮る目的指向性の強い写真では「型」にはまることが求められることが多いと思うのですが、今回の企画展示のように(来場者にとって)ある種無目的に近い形で撮る写真は、本人達に取っても自然な写真を選ぶのかもしれません。
個展をして改めて思ったのは、スケーラブルなことをやってないからこそ、作品を人の目にさらすべきということ。 作品は見る人によって評価が真逆になることもあるし、ちょっとした感想に気づかされることも、次のアイデアにつながることをもらえることもある。 でも、それが次につながる気がしています。
2週間という期間の個展は自分にとってもトライアルでしたが、色々な方のご協力をいただき、自分としても一つの手応えを得た形で終了することができました。
また、興味深い試みということで、熱海新聞、静岡第一テレビ、FM熱海湯河原にも取材に来ていただき、企画趣旨を伝える良い機会ということで色々と話もさせていただきました。自分に取っても新しい経験でした。
来年初夏頃、今回と違った形で1ヶ月間の企画展示を起雲閣で開催しますので、今回の経験を生かして、また違った形でお伝えできれば……と思っています。
個展"A Scene of Life"中日を越えました
- 2011-12-05 (月)
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来場者と作る写真展"A Scene of Life" at 熱海・起雲閣ですが、今日を終えて折り返しに入りました。
今日で撮影が270組を越えました。人数は厳密には数えてないですけど、700名は撮影させていただいたのではないかと……。展示は180点くらいしか貼れてないのですが、それでも結構圧巻です。
「日常生活の一場面を記録する」というコンセプトなので、初めて会った人が大半の中、どうやって「その人らしい表情を引き出せるか」ということにすごく注力します。
後で見返した時に「あの時にこんなことあったね」というきっかけになってくれたらいいな〜という感じです。
今は一家にカメラは一台ある時代ですので、これをきっかけに毎年家族写真だったり、友人同士の写真を撮るようなことにつながってくれたら嬉しいですね。(やっているご家族はやっていると思いますけど……)
日本画家の武典さんの協力で実現した起雲閣での個展です。感謝しつつ、もう一踏ん張りがんばります。
写真の合宿というわけではないですけど、撮影・ライティングの面でも、少し成長できた気もしています。
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ところで地味に、"A Scene of Life"のパネルの裏側で、スナップ写真の展示もしています。
今まで撮り溜めてきた写真の一部ですが、自分としては好きな写真です。
ご来場の際はこちらもご覧いただけたら嬉しいですね。