2008年08月
舞竹
- 2008-08-23 (土)
JAZZ-CD「mi:na」発売
- 2008-08-20 (水)
「落語は人間の業の肯定である」
立川談春の『赤めだか』を読んだ。
近くの本屋で平積みされていたのに少し気になっていたところ、
時々、出稽古させていただいている上野先生(落語好き)に、
写真の世界を話いただいた際、「『赤めだか』という本があって、写真の世界もあれと同じだよ。」とお勧めいただいたこともあり、手に取った。
談春は、以前、一度聞いたことがあるんですが(以前のエントリー、立川談春の落語を聞いて来ました)、
『赤めだか』は、自叙伝というか、エッセーというか、な感じです。
カメラマンの仕事であるところの「撮影」も一種の「芸」と考えたときに、
とてもしっくり来ることが多い――。
「芸を盗めなんて言うが、あれはキャリアのできる人間でしかできない」
「初めは型をまねることから始めよ」
「型のできてないやつが芝居をすると型なしになる。型のできているやつがオリジナリティを出せば型破りになる」
「型を作るには稽古しかない」
「やるやつはやるなと言ってもやるし、やらないやつはやれと言ってもやらない」
…空手の型でも同じことを聞いたし、剣道でも「守破離」ってあるけど、
やはりどの世界でも「道」は長いってことだよね。
しかし、談春が、高校を辞めて親に勘当され、住み込みの新聞配達をしながら弟子になった際の、談志の言いようがなんとも面白い。
端的にまとめると「落語家として成功したら美談になる。よしんば失敗しても、いっぱいやっているときのグチのネタになる」というもの。決して、一所懸命やりなさいとは、言わず、人生は決して思い通りに行くわけではないが、どう転んでもそれほど悪いことばかりではないだろう、ということを言外に伝えているのだろう、とのこと。
そういえば、以前、カメラマンとしては面白い経歴だから、成功したら面白いぜ、と言われたことがある。確かに、面白いかもね(逆に「退路だろ」って言われもするけどさ)。
この世界でいうと亜流で生きている以上、使えるものは使わないとだし、やるなと言われてもやらないと生きていけないような気がする。
自分と照らし合わせてもよい具合に引き締めてくれる本だった。
「落語は人間の業の肯定である」(談志)。
僕も見たいな人間も肯定してくれるというのだから、落語をもっと聞いてみようかな。
最近読んだ中ではかなりヒットでした。
ちなみに志らくの落語をPodcastingで見つけたので初めて聞いてみた。。。
「落語に狂気を持ち込む」志らくも、面白かったけど、談春の方が好きだ。
転職の勧め?をいただく
- 2008-08-09 (土)
最近、愉快?なことに、
親と友人2名から立て続けに転職の勧め的な案内をいただきました。
西日本テレビで番組記者の中途採用を募集しているらしく、
その採用情報だけがメールで送られてきました。。。
そして、同日、友人2名(両方とも編集者)から、
小学館で写真部の経験者募集のご案内をいただきました。
いやー。
みんなに心配されてるんだなー、しみじみ・・・。
しかし、
小学館の
【応募資格】
4年制大学既卒者で、写真に興味のある方
って、敷居低くない?
「興味」でいいんだ。へぇ。
Nikon D700購入!
- 2008-08-07 (木)
とあるルートで、
入荷待ちをしていたNikonD700が
(もともと1ヶ月と聞いていたけど)1週間で入荷し、
無事に購入することができました。(バッテリーパック込み)
とある方の「フイルムで撮りたいなんてカメラマンのわがままですよ」という
発言に「そうかもなぁ」としみじみしていたこともあり、
フルサイズCCDのカメラを(NikonはCMOSだっけ?)ずっと欲しいと思っていたので、
今回の購入は自分の中で結構に大きな出来事です。
ちょっと使ってみたけど、(まぁ逆にちょっとだからまだそんなではないけど)、
やっぱり被写界深度とか違う気がする。
後ろの液晶をぱっと見ると、まだ若干質感がのっぺりしているような気もするものの、
今までDXフォーマットと比較するとやはりテンションがあがります。
道楽の範囲でまだまだフイルムを使ってしまう人間ですが、
D700で、出力まで意識して絵作りとかしていけたらいいなーと思う。