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2009年03月

『「R25」のつくりかた』を参考にして・・・…

「100万部の雑誌? タダにしたから、100万人にウケるわけじゃないでしょ。一万部の雑誌を100冊出したほうがいいんじゃない」
(『「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)』の「第1章 少人数の組織で「業界常識」に立ち向かう」より抜粋)

R25の制作準備中に編集長の藤井さんが知り合いの名物編集者から上記のことを言われたそうです。

実は看護学生向けのフリーペーパー『ナースのたまご』の制作に関わっていまして、
その課程で色々と参考になりそうな資料を探していたりします。

それで今回目にとまったのが、

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)
藤井 大輔 日本経済新聞出版社 売り上げランキング: 1138


お付き合い(≒飲み)をしている出版社の人たちと話をしていると、
新書や文庫、単行本に関してですが、本がそれこそ売れず――、
一万部出たら小ヒット!なんていっているのが、現状のようです。


5000部刷って2500部売れたら損益分離ラインだとして、ではいかにその2500部を確保できる角度の尖った本――対象がしっかりと明確になっている――を作るか、ということに、
腐心しています。

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制作費を3割以下に抑えるというのが割と常識らしいですが、
仮に、1000円の本を5000部作るとして、全体で500万円分。
500万円×0.3≒150万円――印刷費や制作費を150万円で抑える。
すると、1000円の本が6掛けで流通に載るとして、1冊あたり600円の売上になる。
150万円÷600円≒2500冊。
2500冊売れて初めて赤黒トントンということになるそうです。
なので、後はいかに2500冊以上売れることが担保できる本を作るかという感じのようです。
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一冊の本が大ヒット!!
ということがなくなった時代ですので、編集側もセグメントをしっかりとした本をたくさんの種類を出す!ということになります。


そういうのが割と常識的になっている時代ですので、100万部という大部数雑誌を発行する!!というR25の目標は、実に「蛮勇」という風に写っても仕方が無かった!!わけですし、藤井さんもそれを承知の上でR25の制作の臨んだそうです。

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